プレゼンの価値

プレゼンのメリットとは何か

 「なんでメールじゃだめなの?」「なんでチャットじゃだめなの?」「ただ原稿を読むだけなら動画で十分じゃないか?」。 (中略)いったい、そのメリットとはなんなのか?

 それは、相手と生のやり取りができること。対話のなかで新しいもの、思いもつかないような面白いものが生まれる可能性もある。また、メールやチャット、動画では伝えられない、感触やにおい、味などを利用してアピールできること。つまり、相手に「ライブ体験」をしてもらえるのだ。

堀江貴文『堀江貴文のゼロをイチにするすごいプレゼン』宝島社, p.25, 2019.10.11

 現代の社会人の中で、多くの人が”プレゼン”をしたことがあり、仕事で頻繁に報告プレゼンをする人も多いと思います。

 「プレゼンをしろ」と言われてまず思い浮かぶのは「パワーポイントで資料を作らなきゃ」ということですが、堀江さんはその在り方を根本的に否定しています。

 そもそも、何のためにプレゼンをするのでしょうか。「報告しないといけない」「許可を取らないといけない」「情報を共有しないといけない」

―――目的は色々とあるでしょうが、「資料を読む」だけなら確かに資料展開だけで良いと言えます。(むしろ、読むだけで伝わらないのであれば、それは悪い資料、という可能性があります。)

 上司に報告して、色々とコメントをもらい、そのまますんなりと許可が降りなかった場合、私たちは「あぁ、うまくいかなかった。」と思いがちですが、それは「プレゼンのあるべき姿」ということになります。

 逆に、何も言われず許可だけ降りるくらいの内容なら(形式的な報告・共有となっているなら)、わざわざ集まらずに資料展開だけとし、質問は適宜メールで集める、くらいでいいのかもしれません。

何にも勝る「ライブ体験」

 最近はAI技術の進歩により、膨大なデータや傾向から、正しい判断を導くことができるようになってきています。

 それに対し、人が意思決定をする際、その決断に影響することは何でしょうか。

 ここで強調すべきは、機械ではなく、「人」であること。

 数値やデータなどの裏付けも、判断材料としてはもちろん必要ですが、人間は感情を持った生き物。その決定には感情的なものが必ず伴います。また、得られた情報が記憶に残るかどうかも、感情が左右します。

 抱く「感情」はその人の考え方や生きてきた背景にもよるため、自分の思い通りに動かすのはとても難しいですよね。

 でも、その感情をうまく使ってあげれば、自分の提案を通しやすくなると言えます。

 では、どうするか。そのヒントになるのが「感動」です。

 人はどんな時に感動するでしょうか。どんな時が、より感動しやすいでしょうか。

 巷には色々な情報があふれていますが、「自分の目で見て、自分の手で触れて、体験する」情報ほど、”感動”し、心が動き、記憶に残るのではないでしょうか。

 例えば、足湯の良さを伝えたい場合。

 口で「体温が〇℃上がる」「血流が改善する」などの根拠をあれこれ伝えても、知識にはなりますが、感動を生むことはできません。

 それを、実際に「足湯を体験する」という”ライブ体験”で”感動”させ、そこから根拠を伝えると、印象の残り方やリアクションは全く違うはず。

 「そうは言っても、会社の普段の業務に織り込むのは難しい」と思うかもしれません。でもそれは果たしてそうでしょうか。

 例えば、メーカーで作業改善を検討している場合。設計者があれこれ言うよりも、実際に使う人を連れてきて、「生の声」を言ってもらい、そこで対話してもらうだけでも、その提案の信ぴょう性は大きく変わるはず。

 ワークの肌つや仕上がりのデータを見せるよりも、実際にワークを見てもらい、それを見ながら議論する方が、より正しい判断につながるはず。

「パワポ主体」のプレゼンを見直すだけで、あなたのプレゼンの訴求力は段違いになるのではないでしょうか。

参考

オンラインサロンHIU(堀江イノベーション大学校)http://salon.horiemon.com/

引用文献 『堀江貴文のゼロをイチにするすごいプレゼン』宝島社

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