行動の原動力

インプットの重要性

本を読むこと、人から教えを請うことだって効果的なインプットです。

ビジネスで成功している人、独創的な活動をしている人に話を聞くことを、僕は「先進国に会う」と呼んでいます。

引用)中田敦彦「中田式 ウルトラメンタル教本」徳間書店、p.21 (2019.9)

 人間誰しも、自分だけで思いつくこと、できることには限りがあります。

 もちろんオリジナルのアイデアも貴重ではありますが、新しい風をもたらすには様々なインプットが必要不可欠です。

 オリエンタルラジオの中田さんは新しい考え方に触れることを「先進国に会う」と述べていますが、その比喩にあるように、幕末の日本がずっと頑なに鎖国を続け、先進国との交流を拒絶し続けていたら、今の私たちの生活は無いと言えます。

 新しい考えに触れることは、それほどまでに大きな変化をもたらす大切なことなのです。

 「人の考え方ばかり聞くと、自分の個性が無くなるのではないか」「新しい行動も、人のまねから入っては意味がないのではないか」――そう考える人もいるでしょう。

 実は私もその考え方が強く、「あくまで行動の元は自分のアイデア・考えである」ということにこだわってしまいます。

 なぜそう考えてしまうのでしょうか。それは「0から1を生み出すヒトがかっこいい」と思ってしまうからでしょう。幼少期の頃、エジソンやニュートンなどの話を偉人伝として聞いて育ったからかもしれません。

 もちろん、0から1を生み出すのは素晴らしいことです。ですが、それはアイデアがすごいのではなく、「アイデアを実現させる」ことが素晴らしいのです。

アイデア自体に価値は無い

 非営利団体が運営・開催している”Start up weekend”というイベントで、「アイデア自体に価値は無い」という言葉を聞きました。

参考:Startup Weekend Japan – 特定非営利活動法人 Startup Weekend

https://nposw.org/

 スタートアップでは特に「斬新なアイデアこそキモだ」と思いがちですが、どんな素晴らしいアイデアも実現しないと意味がありません。

むしろ、その「実現」こそが重要なのです。

 私自身、それを思い知った経験があります。前述した「Start up weekend Tokyo 2019.9 Maker」にて、私は自分のアイデアでピッチ(短くアイデアを伝えること)をし、メンバーを集め、事業化の方向を模索しました。

 私のアイデアは「自分を前向きにするためのコンテンツ」でした。私は一時期、精神的に不安定だったこともあり、自分のように悩む人を救いたいと考えていました。

 このコンテンツはAIを搭載した人形で、その人形と会話することにより、自分の感情・考えを整理し、客観視を手助けしようと考えていました。メンバーのアイデアから、「外出のきっかけになる情報」を提供できるようにしよう、だとか、「世話をすることで自己肯定感を高めよう」という工夫を検討したりもしました。

 イベント終了後にも、実際に実現しようと、価値の検討を詰めたりもしましたが、結局はそのコンテンツ自体の価値を見失い、その活動については凍結してしまいました。

 活動を凍結してから1か月後――― とある製品の情報を聞き、正直驚きました。

http://store.vaio.com/shop/pages/oshaberi_koupen.aspx

 コンセプト・PVが酷似した製品が発売されたのです。

 真似された、とは思いませんが、少し複雑な気持ちになりました。「価値の方向性は間違っていなかった」と思うと、凍結させてしまったことが少し惜しい気にもなりました。

 ですが、それと同時に、「実現してすごい」と素直に感じました。検討を進めるにつれて、実現することの難しさを痛感していたから。

 アイデアを言うことは簡単です。どこでもドアがあると素晴らしいことは、誰にでもわかります。ですが、それを「実現する」ことにこそ、それを上回る価値があるのです。

 0から1のアイデアを作り、 数々の発明品を「実現」したエジソンは、もちろんすごいです。失敗を重ねた努力の人とは言え、天才です。

 だが、天才でなくとも、モノづくりをあきらめる必要もないのです。

マネから始めるイノベーション

 僕に言わせれば、なんのインプットもないまま個性を追求するのはナンセンス。(中略)インプットを怠らず、分析を繰り返し、自分が何をすべきかを見据えて行動に移す。それが結果的に図らずも、あなたの個性になる。

 僕たちオリエンタルラジオが世に出るきっかけとなった「武勇伝」のネタだって、インプットなしには完成しませんでした。先輩方のネタを見て、いい部分は取り入れ、自分たちにできることを一生懸命考えた結果です。

 とにかく個性が重視される時代ですけど、僕にとって個性とは、後天的に備わっていく付加価値だと思っています。

引用)中田敦彦「中田式 ウルトラメンタル教本」徳間書店、p.23 (2019.9)

 天才でない私のような人は、まずはマネから学び、「実現」し、そこから改良・工夫を重ねて、よりよい価値・イノベーションの「実現」を目指すべきだと思います。

 「まずはマネから」という姿勢は、起業・スタートアップに限ったことではなく、感情のコントロールの仕方や、考え方についても言えます。

 学ぶためには、成功者に教えてもらう必要があります。ですが私たち人間には「嫉妬」という感情が渦巻いてしまうため、”負の感情を持たず、謙虚に教わる”というのは、相手が同年代だと特に難しいように感じます。

 ですが、中田氏の以下の言葉を見てハッとしました。

 僕の経験上、成功者に対して「悔しい」と思うことで、いい結果を生むことはありませんでした。「学びたい」と思うことが成長の必要条件です。

「学ぶ」の語源は「真似ぶ」だとされています。マネて、学んで、その先にあなたの個性が生まれます。それはあなたを成功に導く個性です。

引用)中田敦彦「中田式 ウルトラメンタル教本」徳間書店、p.24 (2019.9)

 嫉妬から奮起し、自分の行動へつながるパターンもあるので、「悔しい」という感情自体を否定する訳ではありません。

 ですが、自信を無くしたり、相手を嫌ったり、生産的でない行動につながる感情は、自分が損していることを認識し、自分の考え方を修正していくべきだと言えます。

 一時の自分の感情に支配されず、自分を前進させる――― まずは日常から意識していこうと思います。

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